今
今一瞬一瞬を生きることの積み重ねが一日となり、一生になります。
何もしなくても、河上から河下へ流れる船のように、肉体の時間はただただ流れて過ぎ去っていきます。
止まることはできない。
良いも悪いもなくただ変わり続ける。
このことだけは確かです。
茶道の世界でも、一服の茶を楽しむ方法として、完全に今に目覚めていなければならないと説いています。
今という瞬間を意識している時にのみ、手は茶わんの快い温かさを感じることができ、香りを楽しみ、甘さを味わい、繊細さを感じとることができる。
その延長に無や空があるのだと思います。
過去のことを思いわずらったり、将来を心配していたりすると、茶を楽しむ体験を失してしまうでしょう。
茶わんを見下ろすと、お茶はなくなっている。
一生もこれと同じです。
今が輝きますように…
佳織